PC関連製品を木で作ってみたい。色や素材は多様化してきている中、『素朴な素材で楽しい商品があったらいいな♪』という軽い気持ちでプロジェクトがスタートしました。当初、側(がわ)を木にするだけなら簡単だと思っておりました。最初の試作から見栄えは非常によく満足していたのですが、何かおかしい??問題発生です・・・
木材の宿命である、収縮によりキャップの質感(開閉時の)が、湿度や気温で変化していたのです。試行錯誤しながら試作を繰り返したのですが結果は、同じ・・・あきらめかけたこともありましたが、木の質感がよく何とか商品化したいという強い思いがあり、日々、改良を繰り返した結果、安定した製品を開発することが出来ました。
これを支えたのが、匠の技とでもいうのでしょうか、0.1mmの調整でした。キャップのサイズ(内寸)を変更し、限りなくジャストサイズにするために0.1mmの調整を行うことで環境変化への対応はもとより、何とも言えない独特の感触が生まれました。試作品を関係者に見せたところ、側面(貼り合わせ部分)の仕上がりや、キャップの感触が非常に評判よく、自信を持つことが出来ました。
私が1番、驚いたことは、メモリーを触った人の大半が話しをしている間、ず~っとキャップを開け閉めしているんです。おそらく人が持っている感性に響く商品なんだと思っております。自然とみんながそのような反応をされるので。これを実現してくれた0.1mmの精度。木の特性を熟知した知恵。これをなくしてこのUSBメモリーの商品化はありえない貴重な『技』の1品です。
monoDO 担当